紅茶の「完璧な一杯」の淹れ方
紅茶の世界へようこそ。専門家から紅茶についてのアドバイスをしましょう。
美味しい紅茶を淹れるための、「正しい」方法について知っておく必要があるのは今からお伝えすることだけ。特別な作法は必要ありません。まずはじめに、リーフティーを使っていることを前提としてお話します。
次に、全ての種類の茶葉が同じアプローチを必要とするわけではありません。緑茶はより長い蒸らし時間が必要かも知れませんし、ダージリンはミルクをいれてしまうとその良さが充分に出ません。
しかし、フォートナム・アンド・メイソンの(それはつまり世界の、と言っても過言では無い)最も人気のあるブレンドのほとんどに見られる伝統的な「紅茶」の淹れ方について説明しましょう。
これが紅茶を上手に淹れる簡単なダイジェストです。
- 水道からの汲みたての水でやかんをいっぱいにしてください。そう、あなたのおばあさんは正しかったです。紅茶を淹れるための水は、紅茶の味に影響を与えます。
- やかんのお湯が沸騰してきたら、ティーポットをお湯ですすいで温めます。
- ティースプーン(またはキャディースプーン)1杯分の茶葉を人数分と、「ポットのため」にさらにもう一杯加えます。最近では多くの人が少し濃いと感じていますが、それが正統派の法則です。ここは皆さんにおまかせです。
- 好みに応じて、3〜5分蒸らしてください。注ぐ際には茶こしを使ってください。
- ティーインフューザー付きのカップでお茶を作る場合も、同じルールが適用されます。ティースプーン1杯の茶葉、沸騰したてのお湯、3〜5分間の蒸らし時間。
フォートナム・アンド・メイソンのブレンド
昔からずっと人気のあるロイヤルブレンドからブラッディマリーティーまで、フォートナム・アンド・メイソンの紅茶は「完璧な一杯」のために、一日中いつでも楽しむことができます。
ミルク論争
ミルクについてはかなり長い間、紅茶愛好家を二分してきた厄介な問いがすぐに思い浮かびます。
#1 ミルクを入れる?入れない?
多くの紅茶、特にアッサムのような濃い目の紅茶はミルクをいれることで風味が増し美味しくなります。一般的に、軽めの紅茶ほど、ミルクが必要になる可能性は低くなります。また緑茶、白茶、黄茶(中国茶の一種)などの香り豊かで華やかなお茶は、ミルクなしで飲んでください。ダージリンのような非常に軽い紅茶は、ミルクを入れると簡単に風味が負けてしまうことがあります。もしお茶を「ブラック」で飲むことに慣れていない方は、是非試してみてください。違いに驚かれることでしょう。
#2 ミルクは先?それとも後?
初期の頃、洗練された社交界ではミルクを最後に入れることは、自分たちの茶会で素晴らしい茶器を持っていることを見せつけるためにも、「正しい」ことだと考えられていました。他方、ミルクを先に入れると、紅茶を注ぐときにミルクの中の脂肪が後で入れるよりも別の方法で乳化し、そのことで紅茶の風味が変わり、より均一でクリーミーな風味になります。だから、このようなことで自分の社会的地位が判断された時代は過ぎ去ったので、どうぞお好きなようにお茶を注いでください。
ティータイムを更に楽しむために
あなたが飲む紅茶の一杯一杯ができるだけエレガントであるために、次にあげるような茶器をいくつか揃えることをおすすめします。